5Gへの取り組みを強化するAT&TがStraight Pathの周波数帯を12億5000万ドルで取得c

5G接続の提供競争が激化する中、AT&Tは本日、次世代ネットワーク技術に必要な電波免許を保有するStraight Path Communicationsを買収すると発表しました。AT&Tはプレスリリースでこの買収を発表し、買収総額は16億ドルとしています。

ご存じない方のために説明すると、ストレート・パス・コミュニケーションズは、通信事業者が利用する28GHz帯および39GHz帯のミリ波周波数帯を保有する最大手の事業者の一つです。具体的には、39GHz帯で735件、28GHz帯で133件のミリ波ライセンスを保有しています。5G技術はこの高周波数帯域に大きく依存しているため、今回の買収はAT&Tにとって注目すべきものとなっています。

AT&Tは、この契約を発表するプレスリリースの中で、今回の契約で取得したStraight Path帯域は米国全土をカバーし、5Gの推進にさらに貢献すると説明しました。また、AT&Tは5Gの強力な可能性を改めて強調し、ミリ波帯の理論上のピーク速度は上りで最大10Gbps、下りで最大20Gbpsに達する可能性があると述べています。

この買収により、AT&Tは5Gにおけるリーダーシップを強化し、仮想現実や拡張現実、遠隔医療、自動運転車、スマートシティなど、消費者や企業向けの新しい体験の提供を加速することになる。

国際電気通信連合は、ミリ波帯域における標準ベースの5Gの理論上のピーク速度は、最終的にはアップリンクで最大10Gbps、ダウンリンクで最大20Gbpsに達する可能性があると発表した。

AT&Tは、39GHz帯で735件、28GHz帯で133件のミリ波ライセンスを取得します。これらのライセンスは、上位40市場すべてを含む米国全土をカバーします。

買収価格については、AT&Tは株主が12億5000万ドルを受け取り、残りの16億ドルは負債としてFCCに支払われると述べている。

AT&Tが5Gに向けて行った動きはこれが初めてではありません。同社は昨年初め、LTEの10倍から100倍の速度を謳う5Gの試験運用を開始したことを発表しました。また、より広範な「5G Evolution」計画も発表しており、その目標はVerizonと互角です。

AT&TによるStraight Path買収計画に関するプレスリリース全文は以下をご覧ください。この取引はFCCの審査を条件としますが、12ヶ月以内に完了する予定です。